保険料が高くなる原因はコレ
自動車保険が高いと感じていませんか?
保険料をなるべく安くすることは決して間違っていませ
んが、やみくもに補償を外したところでいざという時に
保険が使えなかったなんてことになったら一大事です。
保険料が高いことには必ず原因がありますから、それ
を押さえたうえで正しく対策を取ることが重要です。
自動車保険が高い人は、概ね以下に一つ以上は当てはまるはずです。
・等級がまだ低い(加入したばかり)
・事故リスクが高いと判断されている
・手厚い補償にしている
・高い自動車保険を使っている
どれに当てはまるかによって取るべき対策
も違ってくるので、まずは自分の保険料が
なぜ高くなっているのか理解しましょう。
等級が低い
自動車保険において等級は保険料を大きく左右する要素です。
等級が高ければ保険料は割安に、低いと割高になります。
等級は1等級〜20等級までありますが、
初めての方は6等級からのスタートです。
その時点では割引率も小さいので、
保険料が割高なのも否めません。
等級は1年で1等級ずつ進められます。
保険を使うことで下がることもあります。
例えば、8等級の時点で3等級ダウン事故を起こした
とすると、翌年には5等級まで下がってしまいます。
いきなり上位の等級になるようなことはありませんから、
毎年コツコツと等級を進めることが節約につながります。
どうしても今すぐ保険料を安くしたいという方
は、他社と保険料を比べてみると良いでしょう。
今すぐ乗り換えるわけでなくても、今の自
分の保険料が妥当かどうかはわかります。
ちなみに、等級は保険会社を変えても引き継がれるの
で、それでリセットされるということはありません。
虚偽の申告をしても必ずバレてしまいま
すから、虚偽報告と判明した時点で無保
険となるので絶対にやめておきましょう。
年齢が若い
自動車保険は若い人ほど保険料が高いです。
これは事故を起こしやすい人ほど保険料が高くな
るからであり、若い人ほど事故率が高いからです。
そこで、年齢に関する指標(年齢条件)を各保険会社
は設けており、ステージごとに割引率を変えています。
・全年齢
・21歳以上
・26歳以上
・30歳以上
・35歳以上
年齢条件は車を運転する人の中で最も
若い人で設定しなければなりません。
当然、年齢が低いほど割高になります。
特に全年齢の場合はかなりの高額となりやすいです。
ところが、21歳以上になるだけで保
険料は約半分程度まで安くなります。
年齢のせいで保険料が高いのは、ある意味仕方がありません。
ただ、保険会社によって料金は全く異なるので、
一度一括見積りで比較するのがおすすめです。
特にダイレクト型自動車保険は若者でも
安く使える傾向にありますので、今より
も良い保険が見つかる可能性があります。
また、親の等級を引き継ぐという方法もあります。
これは、親と子供の等級を入れ替える方法です。
親が若い等級になるため不利なように感じま
すが、この方法を使えば家族トータルの保険
料は安く抑えることができるようになります。
しかし、入れ替えのタイミングは決まっ
ていて、車を増車した時、買い替えた時、
廃車や譲渡した時などに限定されます。
子供が新しく車を買うタイミングなどは絶好の
チャンスですので、ぜひ利用したい節約術です。
車両保険を付けている
自動車保険は車両保険を付けると保険料がかなり上がります。
考えられる対策は、プランをエコノミー型に変
えること、または免責金額を設定することです。
エコノミー型に変えれば補償範囲は制限
されますが、当然保険料も抑えられます。
補償外になるのは自損事故や当て逃げです。
これらを補償対象から外してもいいようであ
ればエコノミー型に設定しても良いでしょう。
また、免責金額(自己負担金)を設定する方法もあります。
修理の際に自分の持ち出し分ができてしま
いますが、その分掛け金は安くなります。
そして、そもそも車両保険を付けないく
ていいのでは?というケースもあります。
例えば古い車の場合です。
車両保険はあくまで契約車両の時価額までしか
補償されませんので、古い車に付けてもほとん
ど保険金が下りないということもあり得ます。
車の価値は毎年下がっていくので、10年以上経過した
車両だと価値が20万円程まで下がることもあります。
新車や年式の新しい車は車両保険に入っておくメ
リットはありますが、そこまで車両価格が下がる
と保険に入るメリットがほぼないでしょう。
特に新車購入時から毎年保険の更新だけを
繰り返していると、ほとんど車両価格がな
い車両保険に入っている場合もあります。
そのような場合は車両保険の必要性が薄いの
で、車両保険を外したほうが良いでしょう。
不要な補償・特約を付けている
自動車保険には様々な補償や特約があります。
保険会社共通の特約もあれば、オリ
ジナルの補償や特約も存在します。
自動車保険の契約は内容が複雑なので、代理
店の営業マン任せにしている人が多いです。
そしていざ保険を見直そうとして調べたら、知らない
特約に入っていたというケースも少なくありません。
補償内容は自分に跳ね返ってくることなので、不
明な点がないようによく理解することが重要です。
自動車保険の特約で便利なのは、対物全損時差額修
理費用特約と弁護士費用特約くらいだと思います。
必要な特約はそれぞれのライフスタイルや価
値観によって異なりますが、何となくで不必
要な特約を付けているケースもあります。
特に代理店に勧められるがままに特約を付けてしまって
いる人は、無駄な保険が付いている可能性がありますの
で、本当に必要なのかどうかを見極めることが大切です。
高い自動車保険を使っている
自動車保険の保険料は、同じ補償内容で
も保険会社が変わればまるで違います。
一方の保険会社は5万円だったのに、片方は
10万円した何てことも珍しくありません。
特に代理店型の保険を使っている人は、ダイレクト型の保
険に乗り換えることで保険料を安く抑えることができます。
どこが一番安いかは、一度見積もりを取ってみないと
保険のプロでもこればかりはわからないと思います。
今すぐ乗り換えというわけでなくても、見積もりを取る
ことで今の保険料が高いのか安いのかがほぼわかります。
相場観を把握するためにも、一度は一括見積
りで保険料を比較するのをおすすめします。
子供が運転するようになり年齢条件が変わった
子供が運転するようになると、運転者の範
囲や年齢条件を変更しなければなりません。
それが原因で保険料が高くなるという方も多くいらっしゃいます。
基本的には年齢条件や運転者の範囲は正しく付けるしかあ
りませんので、これといった対策は実のところありません。
ただ、子供が年間に数日しか運転しない(例
えば帰省中のみ)なんて場合は、1日自動車
保険を活用するという方法もあります。
1日単位で500円から、車両保険を付けても
2,000円程度で利用できる便利な保険です。
また、子供が車を購入するのであれば等級引継ぎ
などによって保険料を安くすることはできます。
等級引継ぎは車を増車したタイミングなど、条件は限られています。
もし子供が車を買うタイミングがあれば絶好のチャ
ンスなので、ぜひ利用したい制度だと断言します。
事故率の高い車に買い替えた
車両保険は車種ごとに保険の料率が決まっています。
コンパクトカーのような大衆車は事故率が低いので
料率も低いのですが、スポーツカーや高級車は事故
率(盗難率も含む)が高いので料率も高いです。
それ故、そのような車に乗り換えた場合は保険料が上がります。
考えられる対策は安い自動車保険を探すことです。
これも一括見積りサイトを利用するのが基本です。
もしかしたら車両保険込みでも安くしてくれる
保険会社があるかもしれないので、見積もりだ
けは取っておくようにしたいものですね。
何もスポーツカーや高級車に乗り換えた人だ
けでなく、ファミリータイプでも車種を変え
たら必ず保険料の比較はすべきでしょう。
保険を使った
保険を使うと3等級または1等級下がります。
20等級で保険を使用して翌年17等級に下がる場合であれ
ば、保険料の値上がり率は少ないですが、9等級で保険を
使用して6等級に下がると保険料が一気に跳ね上がります。
等級ダウンを防ぐ方法はありませんが、
安い保険を見つけることは可能です。
これも一括見積もりをしてみてどの程度保険料が下
げられるか、複数社で比較するようにしましょう。
現在、等級の最高は20等級ですが、
以前は16等級だったのをご存知でしたか?
長年16等級で更新していた方が保険を使うと13
等級に下がり、保険料が上がることになります。
それでは、16等級で長年継続していた価値が
評価されないという要望がお目見えし、最大
が20等級になったという経緯があります。
これにより、20等級から17等級に下がっても保険
料の割増はほとんどない保険料体系になりました。
ですが、注意しなければならないのは6等級ス
タートの1年目に保険を2回使った場合です。
3等級ダウン事故を2回起こすと6等級下がることになります。
そうなると翌年は最低の1等級となり、保険料は大幅割増です。
さらに保険会社によっては加入が拒否される場合もありますか
ら、高額な車両保険への加入はほぼ不可能だと考えて下さい。
ゴールド免許割引が適用されなくなった
現在はどの保険会社でもゴールド免許割引が用意されています。
ゴールド免許であることの申請と、免許更新年月
を申請すればゴールド免許割引が適用されます。
次回更新時にゴールドからブルー免許に
変わっていれば割引の適用から外れます。
この対策としては、記名被保険者を変更する方法があります。
保険加入した当時と運転する人が変わった、かつそ
の人がゴールド免許というケースで使える方法です。
ゴールド免許割引が受けられるかどうかは、
記名被保険者の免許の色で決められます。
つまり、ゴールド免許の人に記名被保険者を変
更すればまた割引も復活できるということです。
最初は夫が記名被保険者だったが、子供の習い事の送り迎え
で妻の方が運転しているなど、ライフスタイルの変化で記名
被保険者が変わっているような場合はぜひ利用してください。
また、ゴールド免許割引についてNGなのが虚偽の申請です。
ゴールド免許割引は申告制で、免許証
の写しを提出する必要がありません。
「免許はゴールド免許ですか?」「はいそうです」と、
虚偽の申告をしてもゴールド免許割引は適用されます。
ただし、事故を起こして保険を使う際は保険会社が徹底的に調べます。
契約期間中にゴールド免許からブルー免許になった
場合はセーフですが、虚偽報告で契約更新した場合
はアウトで、無保険扱いになってしまいます。
免許証の色は、きちんと保険会社に正しい報告をしておきましょう。
使用目的・走行距離が変わった
自動車保険は使用目的や走行距離によって料金が変わります。
通勤や通学に使うとなると、年間走行距
離は1万km前後になると想定されます。
通勤に使わずに、日常・レジャー使用で年間走行距
離が5,000km未満であれば保険料は安くなります。
これが通勤に使うようになり、年間走行距
離が1万kmを超えると保険料が上がります。
ただし、これもゴールド免許と同じ申告制です。
保険適用になり保険会社が調査し、虚偽
申告と判断されれば無保険となります。
使用用途や走行距離が変わったら、これ
もきちんと保険会社に申告しましょう。
今すぐ保険料を安くする方法
今すぐ保険料を安くするには、基本的には自動車
保険の乗り換えと補償内容の見直しが有効です。
「保険会社を乗り換える」
今すぐ保険料を安くするには、基本的には自動車
保険の乗り換えと補償内容の見直しが有効です。
即効性があり、1万円以上の節約効果
があるのが保険会社の乗り換えです。
ただ、契約途中の乗り換えは等級アップが遅れる
から嫌だという人も多いのではないでしょうか。
確かに以前の中途更改はそうでした。
ですが、現在の中途更改は現在加入の保
険満了日に合わせた短期契約が可能です。
短期契約でも4ヶ月経過して更新すれば1等級上がります。
現在の中途更改は保険契約者にやさしいシステムになっています。
また、保険料が明らかに安くなるようであ
れば、等級進行を待つよりも乗り換えたほ
うがメリットになるケースもあります。
例えば、等級が進んだ場合に得られる割引率よりも乗り換
えたほうが安いようなら、早く乗り換えたほうがお得です。
一括見積もりを使えば、今の保険料が他社
と比べて安いのか高いのかが分かります。
保険料が高いと思っているのなら、まずは
自分の保険が他と比べてどうなのかという
ところだけでも把握しておきましょう。
「補償内容を見直す」
補償は手厚いほど安心できますが、無駄な補償
はお金を有効に使っていない証拠だと言えます。
できる限り不必要な特約などは外すようにしましょう。
ただ、必要性の高い保険まで切るのは少し危険です。
その代表例が、対物全損時差額修理費用特約です。
みなさんは対物保険を無制限にして安心してい
ると思いますが、実は無制限にしたからといっ
て必ず全額補償されるわけではありません。
補償額はあくまでも時価額が限度です。
相手が古い車のようなケースでは、支払われ
るのが数万円というケースさえあり得ます。
そのような場合にこの特約に加入していると、修理代と保
険料との差額を50万円を上限に保険金としてもらえます。
これなら相手とのトラブルにならずに済むわけです。
個人的には対物全損時差額修理費用特約と弁護士費用
特約の2つは外さないほうが良い特約だと思います。
他の特約や補償内容に関しては、保険会社と要相談ですね。
覚えておきたい保険料節約テクニック
「保険料の比較」
保険料を節約する絶好のタイミングは保険更新時です。
長期契約でない限り1年に1回訪れますので、
ぜひそのチャンスは逃さないでください。
その時に必ずしておきたいのは保険料の比較です。
今はネットの一括見積りで保険料が簡単
・スピーディー・無料で比較できます。
今の保険料が高いのか、それとも妥
当なのか比較をすれば一目瞭然です。
最近はネット通販型保険もかなり人気ですので、
ネット型保険を試しても良いかもしれません。
一括見積りは、最も手軽で最も効率の良い保険料節約方法です。
保険契約更新時には忘れずに利用しましょう。
「等級の入れ替え」
自動車保険は等級入れ替えが可能です。
これを応用して、年齢の高い人に低い等級を、若い人に高
い等級を付けると家族トータルの保険料が安くなります。
例えば、父親が20等級で子供が保
険に新規加入するような場合です。
新車購入の場合はセカンドカー割引も適用で
きますので、さらに保険料は抑えられます。
「セカンドカー割引の活用」
現在加入している保険が11等級以上の場
合はセカンドカー割引が適用されます。
本来は6等級新規から始まる自動車保険ですが、セカン
ドカー割引を適用すれば7等級新規から始められます。
これは、免許を取得して間もない子供の
車を増車するような場合に有効でしょう。
「1日自動車保険の活用」
ペーパードライバーや実家に帰省した際、
親の車を運転する時に便利な保険です。
ファミリーカーの場合は、保険料節約のため
運転者限定特約を付けている場合も多いです。
そのような車をペーパードライバーの方や実家に帰省
中の方が借りた際は、自動車保険が適用されません。
しかし、そんな方が運転するケースは年
間でも2〜3日程度のため、運転者限定特
約を外すのは保険料の無駄になります。
このような時に便利なのが1日自動車保険となります。
24時間限定で加入できる自動車保険ですし、
スマホやコンビニで簡単に加入できます。
補償内容も手厚く、保険料は1日500から、車
両保険付帯の場合でも1日2,000円以下です。
年間で数日しか運転されない方や、マイ
カーを持たない方向けの保険になります。
「年払い」
保険料の支払いは1年分の一括払いと月払いがあります。
年間保険料が3万円前後の契約であれ
ば、一括払いでも負担が少ないです。
これが10万円以上の年間保険料になると、
一括払いは大きな金銭的負担になります。
そんな場合は月払いにして、支払いの負担を減らします。
ですが、月払いにすると年間保険料が約1割上がってしまいます。
年間保険料が10万円の場合は1万円余分に払うことになります。
これは無駄な出費とも言えますね。
その無駄を避けるためにお金の準備をきちんと
し、一括の年払いにすれば保険料は下がります。
「ノンフリート多数割引」
一家で車を3台以上所有している個人の
方や、小さな法人向けの保険になります。
自動車保険は1台ごとに個別の契約になっています。
3台以上の場合は、その個別の保険を一つの
契約にまとめることで保険料が下がります。
車を複数所有している方にはおすすめできる保険でしょう。
この保険のデメリットとしては、個別の契約を一
括にまとめる際の手続きがとても煩雑なことです。
代理店を持たない通販型自動車保険での契約は限りなく難しいです。
保険の知識が豊富な、代理店の方にある程度お
任せできる方にはとても有効な割引になります。
保険を一つにまとめれば支払いもまとめられ
るので、保険料の把握や管理も楽になります。
「団体割引」
大きな企業に勤務されている方向けの割引になります。
企業の規模が大きくなると会社単位で自動車保険を取り扱っています。
その場合は大口契約扱いになり、団体割引が適用されます。
団体割引の適用で保険料は約1割安くなります。
20等級の人はこれ以上保険料は安くならない?
保険の等級が最高の20等級に到達すると、
それ以上の保険料の割引は見込めません。
そうなると保険料が高くなることがあ
っても、安くなる場合は難しいです。
でも、そんな方にも保険料を下げら
れる方法もないわけではありません。
「保険会社の見直しで安くなる可能性がある」
やはり、おすすめは保険満期の更改時に自動
車保険の一括見積もりを利用することです。
20等級の方なら、どの保険会社でも契約を歓迎される人になります。
そんな方に積極的に入ってもらうために、20等級
の方はどの保険会社も安い保険料を提示します。
その保険料は保険会社ごとにかなり異なるの
で、一括見積りで比較するのが望ましいです。
「その他の維持費の部分も見直す」
自動車保険の保険料は、マイカーのランニングコストの一部です。
保険料を下げる見込みが薄い場合は、その他のランニン
グコストを下げることを検討するのも有効な手段です。
例えば、毎月のガソリン代です。
最近のガソリン供給会社は、固定顧客獲得
のため会社ごとにガソリン給油の際に使用
するカード会員の募集を展開しています。
カード会員になれば、店頭価格よりリッター
当たり数円の割引になるので見逃せません。
ガソリン代の管理も楽になるので、ガソリン代は現金払いで
はなく、カード払いにした方が最近はお得になっています。
自動車保険の保険料が高くなる理由、及び保
険料を下げる方法についてお伝えしました。
自動車保険は車を所有するには欠かせない保険です。
無保険で車を乗ることは常識的にあり得ません。
ただ、自動車保険の保険料はどうしても高額になり
がちなので、保険料を下げる最も効果的な方法は、
満期更改時に一括見積もりを使用することです。
一括見積りは保険の比較が一目で簡単にでき、また
思わぬ保険会社が自分のニーズに合っているという
ケースもありますので、更新毎には複数社で見積も
りを取ることが賢い保険の選び方だと思います。
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