楽天損保の口コミ真相解明!その実態は?

楽天損保の補償内容には以下のような特徴があります。

 

・特約の品揃えはダイレクト型自動車保険と同レベル(代理店型より少ない)。
・自動セットの特約はさほど多くないので補償プランの柔軟性は高い。
・車両保険はやや手薄くロードサービスはやや手厚い。

対人・対物賠償保険

・対物超過修理費用補償特約
・他車運転危険補償特約
・被害者救済費用等補償特約

人身傷害保険

・人身傷害車外危険補償特約
・人身傷害死亡・重度後遺障害時緊急支援費用特約
・搭乗者傷害特約(部位・症状別払)
・搭乗者傷害医療保険金倍額払特約
・搭乗者傷害特約(死亡・後遺障害)
・無保険車傷害特約

車両保険

・車両新車取得費用補償特約
・車両全損時臨時費用補償特約
・車両保険無過失事故特約

ロードサービス

・ロードアシスタンス特約(レッカー搬送)
・故障時緊急修理サービス(30分程度の現場応急対応)
・あんしん事故現場かけつけサービス
・臨時代換交通費用サービス
・臨時宿泊費用サービス
・臨時ペット宿泊費用サービス

全体の特約等

・個人賠償責任補償特約
・ファミリー自転車傷害特約
・自動車事故弁護士費用等補償特約
・事故・故障時レンタカー費用補償特約
・車内積載動産補償特約
・ファミリーバイク特約(人身傷害)
・ファミリーバイク特約(自損傷害)

 

特約の数・種類は代理店型自動車保険と比べるとやや少
なく、ダイレクト型自動車保険と比べると同程度です。

 

ただし、車両保険の特約はダイレクト型と比べても少ないです。

 

その一方、ロードサービスのあんしん事故現場駆け
つけサービスや臨時ペット宿泊費用サービスは、他
社では少ないので楽天損保の強みと言えそうです。

 

また、自動セットされる特約はやや多めですが多
すぎるということでもなく、補償プラン作成の自
由度はなかなか良いのではないかと思います。

 

なお、ここでは楽天損保の個人・一般家庭向け販売を行って
いる保険商品「ドライブアシスト」に関して触れてみます。

 

楽天損保は2018年7月に誕生した楽天グループの損害保険会社です。

 

楽天損保の前身である朝日火災は、1951設
立の中堅規模の代理店型損保会社でした。

 

楽天損保になってからさほど年数は経過していませんが、
主力商品は一新されダイレクト販売も始まりました。

 

今後の動向と成長が注目されます。

 

損害保険会社は大きく代理店型とダイレクト型に分けられます。

 

この2つには相反する部分が多いので、ほ
とんどの損保はどちらかを選んでいます。

 

しかし楽天損保は両方の販売方法を採用しています。

 

これにおいては、朝日火災時代からの加入者のため
に代理店制度を維持するはずですが、ダイレクト販
売にもますます力を入れることが予想されます。

 

自動車保険の補償内容はどの商品も類似していますが、だ
からこそ、商品の差が出るのはどんな補償があるかよりど
の程度の品質で補償が提供されるかだと思います。

 

ところで、保険は形のない商品なので、品質
を知ろうとしたら実際に利用した人の評判を
聞いたり口コミを見たりするしかありません。

 

特に参考になるのが、中立的なマーケティング調
査会社による規模の大きな顧客満足度調査です。

 

ただ、この種の調査には自作自演やステマや
組織票などのリスクが潜んでいるので、一つ
の結果を鵜呑みにせず複数の調査結果を突き
合わせて判断材料にしたいものです。

自動車保険顧客満足度ランキング

「J.D.パワーの事故対応ランキング」
米国に拠点を置く世界的マーケティング調査会社
J.D.パワーは、自動車保険の事故対応の顧客満足
度調査を毎年実施しランキングを公表しています。

 

楽天損保を含めた自動車保険4社を比較しています。

保険会社 2019 2018 2017
楽天損保 圏外 圏外 圏外
損保ジャパン日本興亜 3位 4位 4位
東京海上日動 4位 2位 2位
ソニー損保 1位 1位 3位

 

楽天損保は調査の回答数不足のため圏外扱い
になっており、評価を知ることができません。

 

好評である可能性はありますが、好評と思える確かな
証拠がない以上事故対応に関しては勧められません。

 

「価格コムの事故対応ランキング」
価格コムも毎年自動車保険の顧客満足度ランキングを発表しています。

保険会社 2020 2019 2018
楽天損保 7位 圏外 10位
損保ジャパン日本興亜 4位 7位 7位
東京海上日動 6位 5位 2位
ソニー損保 1位 3位 6位

 

楽天損保は3年のうち2回トップ10入りしています。

 

残念ながら2019年の順位はわかりません
が、3年間の平均は10位前後と思われます。

 

個人向けに自動車保険を販売する損保会社
は20社ありますから、楽天損保の評判は平
均的なレベルと考えて良いと思います。

 

「オリコンの事故対応ランキング」
オリコンの調査は部門数が多岐に渡るので、事故対応に
関わりのある3部門の過去3年の順位を表示しています。

楽天損保 2020 2019 2018
事故対応 圏外 圏外 圏外
調査・認定結果 圏外 圏外 圏外
受取額・支払いスピード 圏外 圏外 圏外

 

圏外が一目瞭然ですね。

 

おそらく、J.D.パワーランキングと同様に回答数不足と思
われますが、オリコンは圏外の理由を公表していません。

 

いずれにしても、おすすめできるよう
前向きな材料はないという結果です。

楽天損保の口コミ評価を確かめる

「安心・満足・良い口コミ」

 

車がオーバーヒートしてしまった時にロードサービスを利用しました。オペレーターへはすぐに電話が繋がり、30分ほどでレッカー車が到着した。この時は無料で修理工場まで運んでくれたので助かりました。顧客を待たせず迅速な対応に満足しています。


 

事故対応は迅速で丁寧な対応でした。ロードサービスの付帯内容も充実しています。


 

知人が楽天損保の代理店をしていたので契約しました。サービスが良く保険料もそれほど高くないので負担が軽くなりました。事故対応も万全ですよ。


 

ここの契約者です。保険料が安く手厚い補償内容が気に入ってます。6年長期の契約をしていますが、期間中に1回の事故なら保険を使っても翌年の保険料が上がらないことが他社との違いだと思っています。つまり、6年契約であれば契約時点で1年目から6年目までの保険料が1年ごとにすでに決まっています。自動車保険に加入しているのに事故を起こしても保険料に影響しない仕組みなので、その点はおすすめです。


 

知人の勧めでこちらの保険会社に乗り換えました。サービスが充実していて担当者の人も丁寧です。事故を起こしたことはありませんが、いざという時は万全の態勢で対応してくれると思っています。あまり目立たない保険会社ですが、人によりメリットが出やすい自動車保険なのではないでしょうか。


 

事故を起こしたことやロードサービスを使ったことはありませんが、担当者の方は物腰柔らかくて任せられる存在です。代理店型自動車保険の中では保険料は安価だと思います。長期契約中なのでこのまま保険を使わなければ、更新時にはもっと安くなっているでしょう。


 

あいおいニッセイ損保から乗り換えました。理由は長期契約プランが気になり見積もりをしたところ、割安な保険料となったので契約しました。社名が変わりサービスの改善を強化しているそうですし、事故対応やロードサービスも比較的良い口コミあります。コストパフォーマンスに優れた自動車保険です。


 

法人契約をしていることもあり、毎年しかるべきタイミングで保険プランを提供してくれる。わかりにくい保険内容などがある場合、電話でも問い合わせ可能なサービスがあるので安心感があります。事故時のサービスレベルは良いほうだと思います。


 

私は長期契約ですが、保険期間中1回の事故なら保険を使っても翌年の保険料がアップしないことが良いと思います。また20等級の人が通常人身事故を起こして保険を使った場合、翌年の等級は3等級ダウンし保険料が値上がりします。ところが楽天損保では値上がりしません。つまり、6年契約であれば契約時点で1年目から6年目までの保険料が1年ごとにすでに決まっていて、1回の事故なら保険を使っても変わらないということです。自動車保険に加入しているのに、事故をしても翌年の保険料が上がるから保険は使わないという話はよく聞きます。その点、楽天損保の自動車保険は顧客本位の商品だと思いますのでおすすめです。


 

イオングループの団体割引が適用できると聞いたので見積り依頼しました。割引率が20%となり保険料が安くなったので契約しました。


「不安・不満・残念な口コミ」

 

10:0の過失割合の被害者です。相手の保険会社は、事故当初から言葉使いが悪く一切の非を認めない態度だった。仕方なく友人である弁護士に相談していますが、まだ解決に至っていません。相当なストレスを被っています。


 

いまだに保険金支払いで揉めています。支払いを出し渋る保険会社ですので気をつけて下さい。


 

顧客からの苦情が多いと聞きました。担当者の対応の悪さが目立つようです。


 

保険内容について説明していただきましたが全く理解できませんでした。また、契約の際に日常的な世間話をした際、以前うちに来てもらった時と同じ話を長々としたことに対して不快感を覚えました。会話はマニュアルなのか?


経営状況・業績

楽天損保の決算データを基に、ここ3年の業績を調べました。

 

ただし、楽天損保の営業開始は2018年7月なので、それ以前は朝日火災の実績です。

社名 楽天損害保険株式会社
設立日 1951年
所在地 東京都新宿区新宿6‐27‐30新宿イーストサイドスクエア16階
主要株主 楽天インシュランスホールディングス(100%)
経営の健全性 ソルベンシーマージン比率:636.6%
格付け情報:A(JCR)
売上高

2016年:36,619百万円
2017年:37,005百万円
2018年:36,296百万円

収益

2016年:555百万円
2017年:−3,125百万円
2018年:377百万円

 

合併ではなく新会社(楽天損保)への移行だったせい
か、混乱による売上高の落ち込みはなかったようです。

 

ただ、収益(純利益)には上下動が見られます。

 

一方、保険金支払い能力を表すソルベンシー・マージン
比率は十分高く、また企業格付けも「A」と良好です。

 

自動車保険を任せる会社として不安を感じることはなさ
そうですから、これから本領発揮を期待したいものです。

新規加入?継続更新?

野村グループの損保会社だった朝日火災は、2018
年に楽天グループに移り、楽天損保になりました。

 

同年7月に会社名を楽天損害保険に変更しました。

 

損害保険会社は代理店型とダイレクト型に分かれます。

 

この2つには相反する部分が多いので、ほ
とんどの損保はどちらかを選んでいます。

 

しかし、楽天損保は両方の販売方法を取っています。

 

前身の朝日火災は代理店型でしたが、楽天損
保になってからダイレクト販売を始めました。

 

朝日火災時代からの加入者のために代理店制
度を維持していますが、ダイレクト販売もま
すます力を入れることが予想されます。

 

なお、ダイレクト販売は「ドライブアシスト」
という名称で新規契約者獲得を掲げています。

 

ただ、現時点ではASAPを主力商品とする代
理店系損保として検討することになります。

主な補償内容

相手への補償

・対人賠償保険
・対物賠償保険
・他車運転危険補償特約(自動セット)
・対物超過修理費用補償特約

けがの補償

・搭乗者傷害保険(部位・症状別払)
・搭乗者傷害保険(死亡・後遺障害)
・人身傷害保険
・人身傷害死亡・重度後遺障害時緊急支援費用補償特約(自動セット)
・自損事故傷害特約(自動セット)
・無保険車傷害特約(自動セット)

車の補償

・車両保険
・車両全損時臨時費用補償特約(車両保険付帯の場合自動セット)
・車両地震特約
・事故時レンタカー費用補償特約
・車両保険無過失事故特約
・車両新車取得費用補償特約

その他の補償

・弁護士費用等補償特約
・個人賠償責任補償特約(国内限定補償)
・車内積載動産補償特約
・ファミリーバイク特約(人身傷害)
・ファミリー自転車傷害特約
・ロードアシスタンス特約

 

一般的な補償はもちろん付いていますが、特約の多さも特徴の一つです。

 

これはリスク細分型と言われるもので、補償を細
分化することで保険料を抑える効果があります。

 

注目したいのは車両地震特約です。

 

通常の車両保険には地震・噴火・津波の時の損害は補償されません。

 

補償されたとしても上限金額があり全額補償
ではないのが一般的ですが、楽天損保の同特
約は車両保険金額と同額まで補償されます。

事故対応

初期対応受付時間 ・24時間365日(深夜・休日でも初期対応)
事故対応体制

・楽天損保の社員が常駐
・受付だけでない初期対応も24時間体制
・事故現場での電話対応
・GPS位置情報サービス

 

深夜、休日でも対応している保険会社は他にも
ありますが、事故の初期対応から社員が受け付
けてくれるところはまだ少ないようです。

 

また、安心ダイヤルに電話をすると相手の方と直接
電話で話してもらうことができるので、事故の知識
がなく不安な時も安心の対応と言えるでしょう。

主なロードサービス

車へのサポート

「ロードアシスタンス特約」
・修理工場へのレッカー搬送やお車引取りなど(1事案について20万円程度で補償)
「故障時緊急修理サービス」(30分程度の応急修理作業を無料で行う)
・バッテリー上がり
・パンク(スペアタイヤ交換)
・ガス欠対応(契約2年目以降は10リットルまで無料、保険期間中1回)
・インドアロック
・各種オイル漏れ時の補充
・冷却水補給

サポート拠点 全国約9,500箇所
人へのサービス

・臨時代替交通費用サービス(1事案1名につき2万円を限度)
・臨時宿泊費用サービス(1事案1名につき1万円を限度)
・臨時ペット宿泊サービス(1事案につき1万円を限度)
・GPS位置情報サービス

 

無料レッカー移動は距離数ではなく、20万
円までという金額での補償が特徴的です。

 

また臨時宿泊サービスについては珍しくあり
ませんが、同乗していたペット(犬・猫)に
ついても宿泊費があるのは珍しい補償です。

保険料・割引

各種割引

・ゴールド免許割引
・ASAP安心プラン割引
・自動ブレーキ割引
・ハイブリッド車割引(初度登録の翌月から13ヶ月以内)
・電気自動車割引(初度登録の翌月から13ヶ月以内)
・新車割引 25ヶ月以内
・福祉車両割引
・複数所有新規契約割引

楽天損保は代理店数が少ない?

楽天損保の代理店数は、2020年3月末
のデータではたったの1687店です。

 

ちなみに、代理店数が最も多い損保ジャパ
ン日本興亜は53,734店なので、楽天損保は
その30分の1以下ということになります。

 

「最寄りに代理店がなければ他社を探す」
代理店が近隣にないと対面でのサービスを受けにくくなります。

 

電話、郵送でのやり取りが大半になってしまいます。

 

そうなると代理店型の高い保険料を払いながら実際に受
けるサービスは、ダイレクト並みとなってしまいます。

 

もし最寄りに代理店がないようなら、代
理店型としては楽天損保を諦めましょう。

 

「楽天損保の評価は?」

補償・サービス 代理店型自動車保険より手薄く平均的なダイレクト型と同程度の品揃え。
事故対応の評判 未知数だが今のところ期待できる材料はない。
保険料

・代理店申込の場合、代理店型の相場に近いものの年代により上下する。
・ネット申込の場合、代理店型の相場とダイレクト型の相場の中間くらいの水準。

その他 代理店型自動車保険としては代理店数が乏しい。

 

楽天損保のドライブアシストは、代理店型自動車保険への
加入を検討されている中高年の方々の候補に入りそうです。

現時点ではASAPが主力商品

楽天損保(旧朝日火災)の自動車保険「ASAP6」は、事
故があっても保険料が上がらないというキャッチコピー
を掲げ、保険期間が6年間という珍しい保険会社です。

 

加入時に6年間の保険料が決まり、その
間に保険料が変わることはありません。

 

6年の長期契約プランを「ASAP6」とい
うペットネームでアピールしています。

 

楽天損保の自動車保険の最大のメリットは、次回
の更新でゴールド免許からブルー免許になってし
まうような場合でも、保険の開始時点がゴールド
免許であれば6年間割引が受けられることです。

 

1年更新の自動車保険では、翌年はゴールド免許の割
引は適用されず、5年間無事故無違反であれば6年後
に再度ゴールド免許になり割引が適用されます。

 

しかし、楽天損保の自動車保険ではブルー免許にな
っている間もゴールド免許の割引が続いているので、
結果的に保険料の節約をすることができます。

 

自動車保険の保険料は等級で決まります。

 

事故があれば、同じ等級でも事故あ
り等級として保険料が決定します。

 

3年間事故がなければ通常の等級に戻りますが、
それまでは割増の保険料を支払うことになります。

 

保険期間が6年ということは、その事故あり等級の3
年間を通常の等級として進んでいくことになるので、
保険料が上がることを防ぐことができるのです。

 

また、6年間のうち途中で解約や中断をしたと
してもペナルティがあるわけではありませんの
で、6年間契約にしても安心かもしれません。

 

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