自動車保険50代

50代と言えば子育ても一段落して、資金
的にもゆとりができる時期だと思います。

 

子育てが一段落するということは、子どもが結婚
して家を出ていくタイミングと重なるでしょう。

 

50代の人はこのあたりに気をつけて
自動車保険を考える必要があります。

 

保険会社によって異なりますが、50代の基本保険料
は40代と同じレベルに設定されることが多いです。

 

それもその筈、全年齢の中で50代が最
も交通事故を起こす確率が低いのです。

 

以下は平成30年に警察庁がまとめた、各年代ごとの免許
保有者10万人あたりの交通事故件数の推移となります。

年齢/年度

H24

H25

H26

H27

H28

H29

H30

16〜24歳

1,686

1,649

1,625

1,555

1,544

1,479

1,348

25〜29歳

1,036

1,018

1,015

922

982

932

866

30〜39歳

818

784

778

746

725

684

622

40〜49歳

751

728

729

692

663

630

579

50〜59歳

792

748

725

683

643

600

540

60〜64歳

812

764

732

708

677

636

569

 

平成21年までは40歳〜49歳世代の事故発生件数が一
番少なかったのですが、平成22年度からは一貫して
50〜59歳世代の発生件数が一番低くなっています。

 

ただし、死亡事故件数の割合に関してはやはり30代が最も低い
ので、通常では30代より保険料が安くなることはありません。

 

したがって、50代の自動車保険の選び方は、必要な補償をしっかり
と契約内容に組み入れた上で、毎年一括見積りサービスを使い一番
安くなる自動車保険を選択するのが賢い方法ではないでしょうか。

50代ならではの自動車保険の補償内容

ここでポイントとなってくるのは、結婚を機
に親元を離れる子供の取り扱いに関してです。

 

結婚しても同居していれば問題ないのですが、大半の子ども
は結婚すれば実家から新居に移ることになると予想されます。

 

結婚して引越しをした子どもは自動車保険における
家族の範囲には含まれませんので、このタイミング
でしっかりと補償範囲の見直しを行ってください。

 

仮に家を出た子どもが実家の車を運転する可能性が
ある場合には、運転者範囲の限定を解除しなければ
万が一の事故の際に大事態になりかねません。

 

あるいは、50代にもなるとお金に余裕が出て
きて高級車を購入する場合もあるでしょう。

 

そうなると車両保険への加入が必須となってくると
思いますが、別居の既婚の子どもの影響で運転者範
囲の限定を解除してしまうと保険料は高くつきます。

 

このような場合、別居の既婚の子どもには車を運転
させないなどのルール付けが必要となるでしょう。

 

また等級引継ぎを行った場合の取り扱いに関しては、20代
や30代の時は自分が親に等級引継ぎをお願いする立場でし
たが、50代ともなると逆にお願いされる側になります。

 

この時等級を子どもに引継いであげても良いのですが、
今の自分の自動車保険と見比べながら判断しましょう。

 

無計画に引継ぎを行うと等級が大幅に下がり、
保険料が跳ね上がってしまう可能性があります。

 

一番いいのは、車両保険をかけていないタ
イミングで等級を引継いであげることです。

 

等級が下がったとしても、車両保険がなければ保
険料の負担はそれほど大きくならないからです。

 

そして次の車に乗り換えるまでの間に、安全運
転を心がけて等級を上げていくのが理想的です。

 

また、60代後半になると保険料は跳ね上がりますか
ら、その頃までに20等級に戻しておかないと少ない
老後資金が自動車保険に取り込まれてしまいます。

 

とはいえ、等級引継ぎは結婚したタイミングで行うことが多いの
で、なかなか自分の思う通りにはいかないのが実情のようです。

50代の自動車保険見積もり・試算

保険会社

セゾン自動車火災

免許の色

ゴールド

使用用途

日常・レジャー

走行距離

5,000〜10,000km

運転者範囲

家族限定

年齢条件

30歳以上補償

対人・対物

無制限

人身傷害保険

5,000万円

搭乗者傷害保険

1,000万円

車両保険

一般型 免責金額:5-10万円

車両保険なし

車両保険あり

車種/等級

17等級

20等級

17等級

20等級

ワゴンR

29,950円

25,580円

45,330円

36,150円

ライフ

31,130円

26,550円

43,270円

36,810円

マーチ

26,350円

23,550円

52,660円

43,980円

フィット

26,670円

22,770円

47,840円

42,780円

ベンツEクラス

27,320円

24,830円

75,410円

60,420円

BMW3シリーズ

25,720円

22,520円

67,890円

58,410円

 

50代以上の保険料は2011年の保険制度改革前
はほぼ横ばいで、等級が上がればその分割引率
も高くなり保険料が安くなるだけでした。

 

しかし、保険制度改革によりリスクを細分化し
て保険料を算定している保険会社では、年齢に
より若干保険料が異なるようになりました。

 

具体的には、50歳代では年齢が上がるにつれて
若干ですが保険料も高くなる傾向にあります。

 

またこの年代では、18歳になった子供が自動車免許を取得し
て車を運転するようになることが多いので、年齢条件の変更
や、運転者限定条件を本人・配偶者か同居の家族まで広げた
りすることで、保険料が高くなることが多くあります。

 

参考までに、55歳・11等級(47%OFF)での各保
険会社の1年間の保険料は下記のようになります。

 

プリウスやセレナの場合、従来の代理店型で20万円台後半、通
販系・共済系で10万円台後半が自動車保険の相場の目安です。

 

初めて保険を契約する場合には6等級(19%OFF)
となるので、下表の約1.5倍の保険料となります。

55歳の年間保険料

プリウス

セレナ

タント

東京海上日動

133,470円

124,400円

87,840円

三井住友海上

105,940円

95,090円

69,150円

アクサダイレクト

72,390円

63,120円

44,340円

ソニー損保

78,400円

69,080円

50,300円

全労済

75,950円

76,360円

48,700円

JA共済

66,480円

67,640円

45,490円

年齢条件

35歳以上

等級

11等級

運転者範囲

本人・配偶者

対人・対物

無制限

人身傷害保険

5,000万円

搭乗者傷害保険

1,000万円

 

50歳くらいになると運転も熟練で事故率も低くなるのです
が、ここまで来ると年齢条件での新たな割引はありません。

 

そこで、リスク細分により年齢により保険料が異なる新し
いタイプである通販型の保険会社にすることにより、保険
料をある程度安くすることができますのでおすすめです。

 

また、若い頃とは違い自動車保険の知識も豊富なので、代理店を
通さずとも通販型などで少しでも保険料を安くするのもありです。

 

注意したい点としては、40代と比べて50代から保
険料をアップさせてくる保険会社がある点です。

 

熟練である代わりに、今度は高齢という理由が入ってくるわけです。

 

49歳の時点でその点は確認しておきたいところですね。

 

年齢的なアップをしなければ、50〜60歳で事故等が
なければ49歳とあまり変わらない保険料になります。

同居の子供が運転を始める人の場合

50代は子育てがひと段落する年代なので、い
ろいろな変化が起こる時期と言えるでしょう。

 

自動車の利用でいうと、年頃になった子
供が車の運転を始めるかもしれません。

 

子供が車の運転を始めた場合、どのよう
な自動車保険を選べば良いのでしょうか。

 

子供が運転免許を取得したことにより、新し
い車を購入する家庭は少なくないと思います。

 

多くの場合、今ある車を共有することになるので、
親の自動車保険に子を加えることになります。

 

50代は最も自動車事故が少ない世代ですが、新たに運転
を始める子供は最も自動車事故が多い世代になります。

 

車を共有する場合は、子供のリスクに合わ
せてプランを設定するようにしましょう。

 

そのため、最も重要な対人賠償と対物賠償は無制限が基本となります。

 

また、搭乗者傷害保険や人身傷害保険も手厚くしたほうが良いでしょう。

 

10代・20代は冒険心が豊かな時期ですから、親に
内緒で友達を乗せて出かけることも考えられます。

 

ですので、万が一のリスクには備えておかなければなりません。

 

同じく車両保険も利用したいところです。
ただし、車両保険の使い方には注意が必要です。

 

10代・20代は運転技術が未熟なので、自
損事故による軽微な損傷が多くあります。

 

すべて自動車保険を利用すると、翌年
の保険料が高額になってしまいます。

 

軽微な損傷であれば、自己負担で修理したほうが良いかもしれません。

 

その場合、予め車両保険に免責を(事故時の自己
負担金)を設定しておくと保険料が安くなります。

 

車両保険を利用する場合はこの点も考慮して、利
用する内容を決めるようにすれば良いと思います。

 

自分に合った自動車保険を見つけることができれば、保
険料を抑えながら必要な補償を受けることができます。

 

ぜひ一括見積もりサービスを使い、ニーズに叶
った自動車保険と出会っていただきたいです。

 

なるべく安い自動車保険となるように比較をし、
賢いカーライフを送ってほしいと思っています。

 

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