JA共済の自動車共済の口コミや評判は?

JA共済の自動車共済の中身は一般の自動車保険と同じです。

 

共済と保険とは異なるものですが、消費者の立
場から見ると似ている部分のほうが多いです。

 

JA共済の自動車共済「クルマスター」はその典型で、加
入手続きや用語の違いこそありますが、損害保険会社の
自動車保険とほとんど同じと解釈して良いでしょう。

 

自動車保険を検討している人が自動車共済を候
補に加えても、違和感はあまりないと思います。

 

実は、「クルマスター」の2018年度の売り上げは821
万件の2,665億円に上り、大手損保の東京海上日動や
損保ジャパン、三井住友海上、あいおいニッセイ損保
には及ばないものの、、ダイレクト型売り上げトップ
のソニー損保の2倍以上の規模に達しています。

 

さて、JA共済の運営母体は全国共済農業協同組合連合会です。

 

JA共済は本来は農業従事者向けの事業です
が、それ以外の人たちも利用できますし、
実際に多くの方々が利用されています。

 

というより、現在では農業従事者以外の会員
の方が多くなっているというのが実情です。

JA共済の自動車共済への加入方法

最寄りのJA(農協)の窓口に行って「自動車共済に
関心があるので説明を聞きたい」と言っていただ
ければ、後はJAの担当者が手配してくれます。

 

とは言え、農家でない方のために最低限知っておいた方
がスムーズに進められそうな用語を2つお伝えします。

 

それは准組合員と員外利用です。

 

農業に従事していない人は農協の正組合員に
なれませんが、准組合員となるか、員外利用
という形で共済に入ることが可能です。

 

「准組合員とは」
共済に限らずJAの全サービスを利用できます。

 

ただし出資金(入会金のようなもの)の負担を求められます。

 

正組合員との違いは、組合の議決権や役員の選挙権などがないことです。

 

「員外利用とは」
出資金を負担せずに共済を利用できる方法です。

 

准組合員より利用できるサービスは狭く
なりますが、自動車共済は利用できます。

契約変更、共済金請求、解約などはJA窓口で

加入後の諸手続きもJAの窓口にて行うことができます。

 

店舗ごとに窓口業務時間が決められているのでご注意ください。

 

早いところでは午後3時に終了し、遅くとも
午後5時までというのが多数派のようです。

 

ただし、一部の業務は事前に申請しておけばインター
ネットで手続できます(JA共済フォルダーネット)。

 

また出資金については、組合に入るための費用なのでJA
(農協)によって異なりますが、原則は1,000円以上で、
場合によっては1万円以上というところもあります。

 

そして、組合を脱退するときには負
担した出資金は全額戻る仕組みです。

基本保障

JA共済の自動車共済「クルマスター」のパンフレットやウェ
ブサイトの説明を読むと、保険ではなく共済であることを強
調するために商品の中に保険という言葉は全く登場しません。

 

そのため、違うもののように感じられるかもしれ
ませんが、実質は自動車保険とほとんど同じです。

 

基本保障(自動セットされる保障)の概要は以下の通りです。

対人賠償

・自動車保険の対人賠償保険
・保障額は無制限
・相手が亡くなったら臨時費用共済金15万円が出る

対物賠償

・自動車保険の対物賠償保険
・保障額は無制限
・対物超過修理費用保障が自動セット
・免責金額を0〜10万円の範囲で指定可能

人身傷害保障

・自動車保険の人身傷害保険
・付けるかを選択できる
・保障額は3,000万円〜無制限の範囲で指定可能

傷害定額給付

・自動車保険の搭乗者傷害保険
・付けるかを選択できる

車両保障

・自動車保険の車両保険
・免責金額を0〜10万円の範囲で指定可能

 

全体の構成やそれぞれの保障内容は、
損害保険会社の自動車保険と近いです。

 

用語の違いはありますが中身は標準的な自動車保険です。

 

「特約」
・地震等車両全損時給付特約(車両保障を付加)
・車両超過修理費用特約(車両保障を付加)
・車両諸費用保障特約(車両保障を付加)
・弁護士費用保障特約
・家族原付賠償損害特約
・季節農業用自動車保障特約

 

目を見張るのは、季節農業用自動車保障特約は
農作業用機械の保障でJAならではの特約ですね。

 

その他は、損害保険会社の自動車保
険でもよく見かけるものばかりです。

 

ただし、特約の品揃えは平均的な自
動車保険よりだいぶ少ない印象です。

 

「事故対応・ロードサービス」
サービスは保険や特約を補強するものですが、だ
からといって重要性が低いわけではありません。

 

「事故対応」
事故対応のサービスメニューは以下の通りです。
・事故受付(24時間365日)
・夜間休日現場急行サービス(平日17〜23時、休日8〜23時)
・夜間休日初期対応サービス(平日17〜21時、
休日9〜21時受付分を当日22:00まで対応)
・休日契約者面談サービス(JAの営業時間外の訪問サービス)
・示談交渉(対人・対物賠償事故に限って行う)

 

パッと見て夜間・休日のサービスが多いです。

 

ただし、「夜間休日初期対応サービス」は損害保険会社で
もこれと同程度かもっと手厚いサービスを実現しています。

 

そのため、「クルマスター」のセー
ルスポイントとは言い難いでしょう。

 

また「夜間休日現場急行サービス」は期待感が高まるサービ
ス名ですが、中身を見るとそれほど有り難くはありません。

 

現場に駆け付けるのは共済職員ではなく、
警備保障会社ALSOKの警備員です。

 

そして、営業時間内なら共済担当者が行う事故状況
の聞き取りをALSOKの隊員が現場で行うようです。

 

逆に言うと、このサービスを利用するには
以下の条件をクリアしなければなりません。

 

・平日17〜23時、土日祝日8〜23時にJA共済事故受付センターで受け付けたこと。
・出動拠点から30分程度で到着できる事故に限る。
・高速道路上、離島、山間部など一部の場所はサービスの対象外となる。
・交通事情、気象状況等により対応しないことがある。

 

このように、JA共済の営業時間中は現場に来てくれません。

 

また「休日契約者面談サービス」は、JAの営業時
間外の事故について休日面談専任のスタッフが事
故に関する質問・相談に面談で応えてくれます。

 

連休中や平日忙しい人には役立ちそうなサービスです。

 

「ロードサービス」
以下のサービスが24時間365日提供されます。

 

・レッカーサービス(現場から100kmまで無料)
・ロードサービス(現場での応急対応、30分以内の作業無料)

 

通常、自動車保険ではレッカーサービ
スもロードサービスに含まれています。

 

JA共済はこの2つを区別しています。

 

またサービス内容ですが、平均的な自動
車保険と比べるとやや手薄い印象です。

 

遠方で走行できなくなった時の、宿泊費用や
帰宅費用がサービス対象外になっています。

 

これらを保障してほしい時は、車両保障と車両
諸費用保障特約を付帯しなければいけません。

 

つまり有料ですね。

 

長距離ドライブが多い人には物足りないかもしれません。

 

とは言え、日常の足として車を使
う人には十分な内容かと思います。

顧客満足度ランキングはどうなのか?

公益財団法人日本生産性本部が毎年公表しているランキ
ングがあり、中立性と規模の大きさは充たしています。

 

ただ、事故対応ランキングではなく総合ランキングです。

順位 2018 2017 2016
1位 セゾン自動車火災 ソニー損保 セゾン自動車火災
2位 ソニー損保 セゾン自動車火災 ソニー損保
3位 三井ダイレクト損保 SBI損保 三井ダイレクト損保
4位 SBI損保 こくみん共済coop 東京海上日動
5位 東京海上日動 三井ダイレクト損保 SBI損保

 

残念ながらJA共済の名前は一度も登場しません。

 

一般論としては、6位以下だからといって顧
客満足度が低いことにはならないでしょう。

 

けれど、上記のランキングを見るとSBI損保や三井
ダイレクト損保のような、他のランキングで評価の
低い損保会社でも5位以内に顔を出しています。

 

JA共済の顧客満足度はそれより低いとすれば、ほと
んどの損害保険会社より評判が悪い恐れがあります。

JA共済の口コミ評価を確かめる

「安心・満足・良い口コミ」

 

共済掛金が1ヶ月で5,000円程なので、生活費に負担がかからず助かっています。更新に関しても簡単にでき、万が一忘れた場合でも担当者から連絡がくるので安心して任せられます。


 

安いうえ、説明なども丁寧です。


 

JA共済の自動車共済は、何といってもその値段がお得な点にあります。また、有事の際の共済金の支払いについても一般の損保と比較して遜色ないと思います。損保会社の保険商品の様な特段のサービスはありませんが、しっかりと示談交渉もしてくれ保障を買うという点では文句なしです。


 

掛け金は損害保険会社よりも安い。ネット保険と比べると同等程度ですし、地域密着型なのでJAをよく使う農家の方などは加入しやすいと思います。保障内容の特約等は損保に比べて少ないですが、基本保障のみでいい方、掛け金を節約したい方にはおすすめできます。


 

そんなに高くなく負担が少ないので加入しました。内容もちゃんと揃っているし特に問題ありません。他に入っていないので比較できませんが、知名度のあるJAなので信頼できるというのも大きなポイントです。


「不安・不満・残念な口コミ」

 

掛け金は割と安いと思いますが、事故を起こした際の担当者が知識不足だと感じることがあった。以降、その不安は拭えない。


 

事故対応があまり良くなかったので更新時にダイレクト系損保に乗り換えた。


 

物足りない印象。素人っぽさが目立った。


等級の引継ぎは可能なのか?

ある自動車保険から他社の自動車保険に乗り
換えるとき、等級を引き継ぐことができます。

 

もしできない場合、他社に乗り換え
たら6等級からの再スタートです。

 

それでは保険料が大幅に高くなるので、よほどの事情
がない限り他社に乗り換えられなくなってしまいます。

 

自動車保険は長く掛け続ける保険なので、他社に
乗り換えられないことは大きな制約になります。

 

現在、損害保険会社の自動車保険の間では全社で
等級を引き継げるようになっているのでご安心を。

 

さて自動車共済の等級引継ぎに関してですが、
独自の仕組みを持つものもありますし、中に
は等級制度を持たないものもあります。

 

そのため、自動車保険との間で等級を引
き継げない自動車共済が複数あるのです。

 

そんな中、JA共済の自動車共済「クルマスター」
はほとんどの自動車保険と等級引継ぎできます。

 

例えば、「クルマスター」から自動車保険
でも、自動車保険から「クルマスター」で
もどちらでも等級の引継ぎは可能です。

 

「中断証明書はどうなのか?」
自動車共済や自動車保険を解約するときに、再開の予定が
あるときは中断証明書を発行してもらうことができます。

 

これがあると、再開するときに解約し
た時点の等級から再スタートできます。

 

中断証明書がなければ、新規加入と同じく6等級か
らの再スタートとなりかなりのデメリットです。

 

損害保険会社が発行した中断証明書は、
他の全ての損保会社でも使用できます。

 

同じようにJA共済の中断証明書もほとんどの損保会社で有効です。

 

「他の自動車共済」
自動車共済なら、こくみん共済coop(全
労災)の「マイカー共済」もあります。

 

都道府県の生活協同組合など、全国に窓口があるの
で利便性の点でも「クルマスター」に劣りません。

 

また、JA共済は年間を通して何らかのキャンペーンを行っています。

 

気になる方は、比較のために見積りをしてみましょう。

 

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