共栄火災海上の口コミ真相解明!その実態は?

共栄火災海上はJAの子会社で、協同組合、信用金庫、信用組合、
生活協同組合などと関係が深い代理店型の自動車保険です。

 

共栄火災海上の知名度は高くないかもしれません
が、同業他社とは一味違う強みを持っています。

社名 共栄火災海上保険株式会社
設立日 1942年
所在地 東京都港区新橋一丁目18番6号
資本金 525億円
主な取扱商品 自動車保険・火災保険・旅行保険・傷害保険など

安定した経営基盤

同社の株主を調べると以下のようになっています。

 

・全国共済農業協同組合連合会:74.20%
・農林中央金庫:6.63%
・信金中央金庫:6.08%
・その他(三菱UFJニコス、JA全農、JF共済、コープ共済、全労済)

 

JA共済連の割合が圧倒的に高く、実質的にJA共済連の子会社と言えます。

 

JA共済の損害保険系の商品のいくつかを委託しており、関係は緊密です。

 

その他にも信用金庫・信用組合などが名を連ねています。

 

共栄火災海上の経営基盤はとてもしっかりしています。

 

「まずまずの売り上げ規模」
グラフは2018年度末の損害保険会社売上高(正味収入保険料)上位13社です。

 

共栄火災海上は第6位なので順位としては悪くありません。

 

しかし、グラフの通り4位と5位との
間に極めて大きな格差があります。

 

「保険料は代理店型の中では割高なほう」
3パターンで共栄火災海上の同業他社と比較しました。

 

比較したのは代理店型売り上げ1位、2位の損保ジャ
パン日本興亜、東京海上日動、そしてダイレクト型
を代表してイーデザイン損保とソニー損保です。

 

車両保険を付帯した場合の年払い保険料です(車はトヨタのアクア)。

 

共栄火災海上の保険料は、10〜30代については割高感があります。

 

中高年から後になると、同じ代理店型自動車保険の損保ジャ
パン日本興亜や東京海上日動と同じくらいになります。

自動車保険ランキングはどうなのか?

「J.D.パワーランキングでは近年実績なし」
この種のランキングでは、アンケートによる回答数
が一定数に達しないと対象外にされてしまいます。

 

統計上、信頼できる分析が難しいからです。

 

売上の規模が小さい損保会社は、利用者が少
なく回答数が不足になる危険性が大きいです。

 

J.D.パワーランキングにおいて、近年、共栄火災海
上の名前が登場したのは2015年の調査結果です。

 

この時は17社中14位と不振でした。

 

その後は、2019年の調査まで対象外が続いています。

 

最近の調査結果がないので同社の事故対応品質につ
いて判断できかねますが、前向きになれる情報がな
いためおすすめしにくいというのが実情です。

 

「オリコン顧客満足度ランキング」
様々な分野のランキングを発表しているオリコン
は、自動車保険ランキングも毎年発表しています。

 

幸い、このランキングに共栄火災海上は何度も登場しています。

 

オリコンのランキングは項目数が多いのが特徴です。

 

ここでは、事故対応力に関わる項目に絞
って共栄火災海上の順位を引用します。

 

なお、順位が公表されるのは10位までで、
それより下の順位は圏外になります。

年度 事故対応 調査・認定結果 受取額・スピード
2019 4位 2位 3位
2018 圏外 6位 圏外
2017 圏外 8位 圏外

 

2017〜2018年は圏外が多くおすすめしにくい順位です。

 

ところが、2019年では突然3部門とも順位が大幅に
上昇しました。一転してトップクラスの評価です。

 

このようなランキングでは、ある年度だけ順位が良くなる損保会社が時々現れます。

 

けれど、複数年高順位をキープしてくれないとおすすめしにくいですね。

 

したがって、現段階では共栄火災海上への評価は保留とさせて頂きます。

 

とは言え、知人などから良い口コミを聞けたなら選んでも良いと思います。

共栄火災海上の口コミ評価を確かめる

「安心・満足・良い口コミ」

 

ペットと一緒に旅行することが多いので、便利な特約があって良かった。


 

他の人も口コミされていますが、保険料は安いほうだと思います。私も事故を起こしたことがないのでその際の対応はわかりませんが、他の保険で利用した経験から言うと、それほど悪い印象はないです。結局、対応は人によると思うので、共栄火災の代理店で信頼できる窓口があれば問題ないのではと思います。個人的には安さを追求するならおすすめの自動車保険です。


 

物損事故を起こしてしまったのですが、担当者の方は私と事故の相手側ともに親切に対応してくださいました。保険料は格安ではありませんが、やはり代理店を通した契約の方が安心できると思っています。


 

我が家の自動車保険は共栄火災海上保険です。父親が保険料を支払っているので文句は言えませんが、以前に、もっと安い保険会社があるからそっちでもいいんじゃない?って聞いてみたことがあるんです。その時の父親の答えは、以前大きな事故を起こしてしまった時に共栄火災の担当者が誠心誠意しっかりと対応してくれたことがあるから、共栄火災でずっと契約しているとのことでした。ですから家族全員、納得して契約しています。自動車保険は保険料が安いだけじゃダメだよなって思っています。


 

ゴールド免許割引など豊富な割引制度があってお得感がある。


 

代理店型だったけど保険料がかなり安くなった。事故を起こした時も紳士的で安心できました。


 

仕事先の敷地の建物にぶつけてしまった時に、電話で、「もしかしたら示談になるかも」と報告がありました。その時に自分がどう動いたら良いか、またやってはいけないことなども教えてもらい心強く感じました。結局保険屋さんにはお世話にならずに済みましたが、こちらが連絡を入れ忘れていると共栄火災の担当者さんから確認があり、とても対応が良かったです。


 

共栄火災の自動車保険は通販型よりも保険料が割高ですが、その他の大手損保よりは少し安いといったところ。わたしが起こしてしまった追突事故の対応を担当の方が手際よく行ってくれ、事故の相手ともめることなく示談ができた経験があります。


 

たまたま共栄火災海上の代理店での内装の仕事で来たときに、仕事の合間にお茶を差し出してくれた女性スタッフの方から、「黒いハイエースのホイールかっこいいですね」と言われました。実を言うと私は自動車保険(任意保険)に2年加入しておらず、車を運転するたびに保険未加入を気にしていたのです。ですから、このタイミングで共栄火災海上に加入したというわけです。保険料も安くて気に入りました。


「不安・不満・残念な口コミ」

 

私は車をぶつけられた被害者だったのですが、加害者が共栄火災海上保険の契約者でした。事故の相手は自分が悪いことを認めていたにも関わらず、共栄火災の担当者から、加害者は気が動転していて事故のことを覚えていないと言っていると連絡があり、その後無視され続けられてしまいました。やっと車の修理の見積もりを送って欲しいという話になったのが、実に2ヶ月後。送った後もさらに1ヶ月半放置です。示談交渉が終わるまで、物損なのに半年もかかってしまいました。


 

こちらの過失0の追突事故で、相手の自動車保険がここでした。クチコミにあるほどひどくはありませんでしたが、こちらの車の修理の際に、いろいろうまいことを言って修理代金が満額出てないところでした。おかしいと思ったらしっかり主張したほうが良いです。


補償プラン設計の柔軟性は割と高い

自動車保険の補償のうち対人・対物賠償保険は必須の補償です。

 

それ以外は、加入者ができるだけ自由に
選択できる仕組みになって欲しいです。

 

必要性の低い補償にお金を払いたくありませんから...

 

必須になっている保険が多い自動
車保険は、それだけで要注意です。

 

必要性が低い補償・サービスまでセット販売で
売りつけようとしているという疑いが生じます。

 

共栄火災海上の自動車保険で必須とな
っている保険・特約は以下の通りです。

 

・対人賠償保険
・対物賠償保険
・他車運転危険保障特約
・人身傷害保険
・無保険車傷害保険
・ロードサービス

 

必須となっている保険・特約の数は標準的です。

 

代理店型自動車保険の中だけで比べると少なめです。

 

ちなみに、人身傷害保険を必須とする自動車保険が
多いですが、必ずしも必須の補償ではありません。

新規加入?継続更新?比較して他社に乗り換えもあり

共栄火災海上は代理店型の自動車保険です。

 

そのため、インターネット上では情報を収集しずらく、複
数社を短期間で比較したい人には不向きかもしれません。

 

保険代理店を間に挟んで、きちんとした商品説明を受
けてから検討するに値する自動車保険だと思います。

 

共栄火災は昭和17年(1942年)、農林水産業協
同組合・生活協同組合・信用金庫をはじめとする
各種協同組合の前身である「産業組合」によって、
保険普及を目的に設立された保険会社です。

 

そのため、共栄火災は現在も農林畜産業の従事者が多い北海
道や東北地方での加入者の割合が高く、都市部だと共栄火災
の自動車保険に加入している方は少ないかもしれませんね。

 

共栄火災の自動車保険は「KAPくるまる」と言います。

 

自動車保険としては、代理店型の自動車保険によく
見られる「他車運転補償特約」の標準セットや「車
両新価保険」がオプションとして用意されているな
ど、標準的な代理店型自動車保険となっています。

 

したがって、補償内容としては十分なものがあ
りますが、代理店型の自動車保険を検討されて
いてもう少し踏み込んだ補償を希望される場合
は、やや物足りなさを感じるかもしれません。

 

なお、車両保険に代車費用特約と車内携行品損害特約
を付けて「KAPくるまる」を契約すると、「KAPくる
まるワイド」という扱いになり、ロードサービスの各
種費用限定額をアップさせたロードサービスが利用で
きる他、法律・税務・年金相談などが、無料で受けら
れるサービスが付帯されたプランになります。

 

また共栄火災の自動車保険では長期優良契約も扱っていて、
長期契約のほとんどが3年までというところが多い中、2年
から5年までの保険期間から選択できるようになっています。

 

共栄火災の自動車保険は口コミで悪い評判が目
立つということもありませんから、ある意味、
安心して利用できる自動車保険だと言えます。

 

ただし、保険自体の特徴があまりないため、付き合
いのある代理店や直販社員との関係の中で勧められ
た場合に検討するという扱いが多くなると思います。

 

以前から関心があって一度も見積もりを
取ったことがなかったという方は、見積
もりを依頼して確認してみましょう。

主な補償内容

相手への補顧

・対人賠償保険
・対物賠償保険
・対物超過修理費用補償特約

けがの補償

・人身傷害保険
・無保険車傷害保険
・搭乗者傷害保険
・搭乗者傷害保険の死亡保険金・後遺障害保険金支払に関する特約
・ペットくん(人身傷害保険のペット搭乗中補償特約・入院時ペット諸費用補償特約)

車の補償

・一般車両保険
・「車対車+A」車両保険(自損事故カバー無し)
・車対車事故免責ゼロ特約
・車対車・車両全損時一時金特約(一律10万円)
・車両全損時費用補償特約(上限20万円)
・車両超過修理費用補償特約
・車両新価保険特約
・車両保険の無過失事故に関する特約
・車両保険の代車費用に関する特約
・車内携行品補償特約
・地震・噴火・津波危険車両全損時一時金特約

自動車付帯の補償

・他車運転危険補償特約
・弁護士費用等補償特約
・ファミリーバイク特約
・日常生活個人賠償責任補償特約
・自転車傷害補償特約

 

共栄火災海上は良くも悪くも一般的な補償内容で、
自動車保険として評価しにくい商品と言えます。

 

ただ特徴の一つとして、車の使用目的区分がない(自家用
車、事業用車ともに保険料が変わらない)ことが挙げられ
ますが、これは反対に、自家用・レジャー用にしか使用し
ない人にとっては割高という意味に捉えられると思います。

 

その他では、契約期間を2年や3年とする長期分
割払い(年払・月払)の契約方式を選択すると、
翌年2%割引になるというものがあります。

 

これは、長いこと同じ保険会社での契約を決め
ている人にとってはメリットかもしれませんね。

 

また、割引項目のメリットとして気になったのが、
長期契約時のゴールド免許の取り扱いに関してです。

 

契約開始時にゴールド免許であった場合、途
中で免許の色が変わっても契約期間中はゴー
ルド免許割引が適用されるというものです。

 

補償開始時には補償の範囲内だったけれど、その後結
婚等による別居で補償対象外となった方が手続きをし
ていないうちに事故を起こしてしまった場合、本来な
らば補償範囲外として保険金は下りませんが、その部
分をカバーしてくれる制度もあり、この点に関して言
うならば忙しい人にはありがたいでしょう。

事故対応

初期対応受付時間 ・24時間365日
事故対応体制

・自動車事故初期対応サービス(平日17時〜22時、土日祝日9時〜22時)
※当日20時までに連絡があった事故を対象

 

事故経過の連絡も電話のようです。

 

事故後病院等にいて電話に出られない状況もありますの
で、実際問題として、すべて電話のみというのはここ最
近の自動車保険ではあまり親切対応とは言い難いですね。

 

せっかくのスマートフォンアプリも単に電話を描けるだけの
機能のようですが、反対にインターネットやスマホ、パソコ
ンの操作に馴染みがない人には心強いのかもしれません。

 

パンフレットを見る限り、事故対応体制が昨今の
他のダイレクト型の商品に比べて心細い状況です。

 

また、受付自体は24時間365日となっていて電話でのアド
バイスなどは対応されるようですが、事故の相手方との交
渉は上記時間帯にならないと動いてもらえない印象です。

 

このことから、事故の際示談交渉を迫られる立場
になったらと思うと不安要素だと言えそうです。

主なロードサービス

サポート拠点 ・全国70箇所
車へのサポート

・車両搬送・引上げ作業補償特約(会社指定の最寄りの修理工場まで
のレッカー費用、それ以外は200kmまでの搬送を15万円まで補償)
※専用ダイヤルに電話をした上で保険会社指定の修理工場等に搬送する場合、
上記補償限度額を超過する費用については保険会社負担(搬送距離無制限)
・故障現場修理サービス(30分以内)
・修理後車両搬送費用サービス
・修理後引取り費用サービス

人へのサービス

・宿泊費用サービス(1名につき1万円まで)
・緊急時移動費用サービス(自宅から直線距離で20km以上遠方に
おいて、契約者の車が事故や故障により自力走行不能となった場合)
1名につき2万円まで、レンタカーは1台2万円まで
※帰宅費用サービスと宿泊費用サービスはいずれか一方のサービスの利用に限る)

 

保険会社指定の修理工場へのレッカー移動は実質無料です。

 

それ以外は200kmまでの搬送費用を15万円まで補償とのこと
ですが、距離に関しては安心ですが、15万円でどれだけ移動
可能か詳細を明らかにしていない点が不親切だと思いました。

保険料・割引

割引

・運転者本人・夫婦限定割引
・運転者家族限定割引
※家族プラン割引(50歳以上の契約者・20歳同居子供等で全年齢補償)
・新車割引
・福祉車両割引
・ハイブリッドカー・電気自動車割引
・ノンフリート多数契約割引
・複数所有新規割引
・長期優良契約割引
・長期安心(契約期間を2年・3年とする長期分割払いの契約方式)

 

走行距離の運用区分は言及なし。

 

使用用途の区分もなしを謳っているところからも、
走行距離による保険料格差はないと思われます。

 

割引は保険料算定時に自動で割引かれるタイプなので、
あまり割引でお得になった印象にならない点が残念です。

 

「見積りシミュレーション」

見積り条件

車種 フィット
使用目的 日常・レジャー
年齢 21歳〜25歳、26歳〜29歳、30歳以上
運転者 本人限定
免許証 ゴールド
プラン A:車両保険なし B:車両保険(一般あり)
保険料(一時払い)

21歳以上:124,740円
26歳以上:89,640円
30歳以上:68,830円

21歳以上:254,410円
26歳以上:175,320円
30歳以上:141,180円

割引

ゴールド免許割引
新車割引
ハイブリッド車・電気自動車割引

車の補償

車両保険:200万円
免責金額:5〜10万円

相手への補償

対人賠償保険:無制限
対物賠償保険:無制限

けがの補償

人身傷害補償保険:3,000万円
無保険車傷害保険:無制限
自損事故傷害保険:人身傷害保険で補償される

 

車両補償ありの方に「対物全損時修理差額費用補償特約」
を付帯した場合は数千円金額がアップしますが、Bのみ対
物全損時修理差額費用として50万円の補償が付けれます。

 

全体的に目に付いたのが、年齢制限問わずの保険料の高さです。

 

また、走行距離及び使用用途による保険料算定はありませんの
で、業務用自家用兼で使い、長距離も走るという方は良いかも
しれませんが、自家用のみ使用で走行距離もあまりないという
方には、許容し難い保険料価格が出てしまう結果となりました。

 

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