自動車保険60代

2、30年前のイメージだと60歳といえば高齢者
でしたが、近年では平均寿命も健康寿命も延び
ているので60代はまだまだ若手とも言えます。

 

実際、自動車保険においても60代の保険料はまだ安いで
すが、70代になると保険料は高くなる傾向にあります。

年齢

車両保険なし

車両保険あり

(一般型)

32歳

27,850円

53,940円

42歳

28,390円

56,680円

52歳

29,280円

59,420円

62歳

29,640円

59,860円

72歳

34,880円

72,550円

 

このように、60代は50代の時の保険料とあまり変わりありません。

 

保険料を見る限りでは、60代は依然として現役世
と判断されていることが見て取れると思います。

 

30代の保険料と比較しても数千円程度しか変わら
ないですから、等級さえ気をつけていればそれほ
ど保険料が跳ね上がることはないでしょう。

 

一方で、70代になると少し保険料が上がってしまいます。

 

30代と比べると金額の差はそれなりにありますが、
とはいえ10代や20代と比べると安価だと思います。

60代の自動車保険見積もり・試算

保険会社

三井ダイレクト

免許の色

ゴールド

使用用途

日常・レジャー

走行距離

5,000〜10,000km

運転者範囲

家族限定

年齢条件

35歳以上補償

対人・対物

無制限

人身傷害保険

3,000万円

搭乗者傷害保険

1,000万円

車両保険

一般型 免責金額:5-10万円

車両保険なし

車両保険あり

車種/等級

17等級

20等級

17等級

20等級

ライフ

32,150円

27,440円

42,330円

34,510円

フィット

34,880円

29,240円

46,780円

42,220円

プリウス

37,770円

32,250円

50,760円

44,320円

ノア

40,680円

34,710円

53,840円

46,750円

クラウン

46,320円

39,830円

77,490円

63,730円

BMW3シリーズ

39,560円

35,510円

69,420円

59,930円

 

今度は60歳は高齢者のうちにも入らなくて、元気いっぱい
で運転だって若い人には劣らないという方がほとんどです。

 

運転免許証更新のための高齢者講習も70歳からで
すし、講習前の予備検査があるのは75歳以上です。

 

60歳、まだまだと言いたいところですが、実は自
動車保険上ではそろそろ陰りが見えてくるのです。

年齢のシニア区分?

保険上の年齢区分では明らかに保険料がアップするのは
70歳以上というのが通常ですが、保険会社によっては6
0歳以上からシニア区分としてアップし始めたりします。

 

年齢条件を50代はほとんど影響を受けないので、
まだまだ先だと思っていたシニア区分を60歳代
になってびっくりということもあるでしょう。

 

もっとも年間で2,000〜6,000円程度のアップなの
で、ゴールド免許で最高等級であればアップの幅
を多少カバーしていけるのではないでしょうか。

 

60歳以上での事故件数が近年上がってきていると言われてい
ますが、長年ハンドルを握ってきた方も、ゴールド免許保持
のためにも再び安全運転を心がけていただきたいところです。

リスク細分化で保険料を見直す

自動車保険をずっと同じ会社に依頼している方もい
らっしゃると思います。担当者も馴染みであれば、
更新時も安心して任せていらっしゃったでしょう。

 

しかし、これから年金暮らしを始められる方も多くなる60歳代で
は、老後の事を考えると少しでも保険料は抑えたいところです。

 

リスク細分化で60〜70歳というシニア向けプランを打ち出して
新規顧客を狙う保険会社もあるので、いくつかの保険会社の見
積もりを取りながら見直していくというのも手段の一つです。

 

年齢条件で35歳以上補償とあっても、実際は「記名
被保険者年齢別料率区分」として区分されています。

 

「現在の保険は35歳以上補償となっているから大丈夫」
ということにはならないので、注意が必要ですね。

 

またバランス良く補償されていた内容から、年齢だけでな
く走行距離などのリスク細分化も注目しても良いでしょう。

 

走行距離などのリスク細分化は近年打ち出されたもの
で、60歳以上の方には馴染みがないかもしれません。

 

しかし、自分や家族の現在のニーズを考えなが
ら見積もりを取ってみるのも参考になります。

子供が中心になって車に乗る場合

子供が若いうちは親の車に子供が時々乗るという
条件が多かったりします。子供が車を購入維持す
るには経済的にきつかったりするからですね。

 

しかし子供が35歳以上になり中心となって車を購入し運
転していく頃、親は会社を退職などして通勤などに使わ
なくなっていたというケースが多くなっていきます。

 

その際は、子供が被保険者で35歳未満は補償しない、家族
限定などの条件にすれば保険料は安くなっていくでしょう。

 

親が最高等級20等級であった場合には、子供が同居していれば
等級の引継ぎもできて子供にとってもお得な保険になります。

 

子供が1人暮らしをいずれするだろうという場合には、同居して
いるうちに被保険者名義を子供にしておくことで解決します。

子供が独立した場合の自動車保険

60代は仕事を退職する方が多いと思われるので、
ライフスタイルが大きく変化する時期です。

 

家族構成も、子供の独立により変化することが多いでしょう。

 

60代のこの時期は、どのような自動車保険に加
入すれば良いのでしょうか。60代を迎えると車
に乗る機会が減る方が多いと言われています。

 

しかし事故を起こす確率は50代を大きく上回っているので、
リスクを想定して補償は充実させたほうが良いでしょう。

 

対人賠償と対物賠償は、他の世代と同様に無制限を推奨します。

 

また、搭乗者傷害保険や人身傷害保険に関しては、
車を利用する人の状況を整理して選びましょう。

 

保険料を節約したい方は、車両保険を検討すると良いです。

 

車に乗る機会が減少している方で、必要性をあまり感
じない人であれば利用しない選択もありますが、車両
保険が必要で保険料を抑えたい人は、補償の範囲を限
定したエコノミー型車両保険を選ぶと良いでしょう。

運転者限定特約は車の利用状況で範囲を決める

この世代で重要なのが、独立した子供の補償です。

 

実家に帰って車に乗ることがないのであれば、運転者限
定特約を本人か夫婦に限定すれば保険料は安くなります。

 

ただし、帰省した子供が運転をする可能性がある場合は注意が必要です。

 

運転者を本人や配偶者のみに限定すると、帰省し
た子供が事故を起こしても補償は受けられません。

 

運転者の範囲を家族にしておくと、帰省した
子供も補償を受けられる可能性があります。

 

というのも、別居の子であっても過去に婚姻歴が
なければ自動車保険の家族に含まれるからです。

 

この場合、別居の子供は年齢条件に加えら
れないので、帰省時に運転するからといっ
て年齢条件を引き下げる必要はありません。

 

詳しい条件は加入する自動車保険により
異なりますが、以上を基本に、独立した
子供の補償を考えると良いと思います。

 

60代を迎えると、様々な面で変化を感じることが多くなります。

 

事故時により手厚いサポートが必要と感じる人は、弁護
士費用特約
などを付帯しておくと便利かもしれませんね。

 

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